たくさんあるブログの中からご覧いただきありがとうございます。
「空き家の再生」と「再生した空き家の大家さん」として活動しているヒグチです。
今回はご縁があり、大阪市で開催された空き家民泊見学会に参加し、空き家を民泊として再生した事例と、新築の民泊物件を実際に見学させていただきました。
現時点では民泊運営の予定はありませんが「もしかしたら将来的にやってみたい」と思えるような学びがたくさんありました。
空き家をどうやって借りたのか、修繕で苦労したこと、民泊運営の裏話など、赤裸々に語ってくださり、今後の空き家再生活動にも大いに参考になる時間となりました。
このブログでは、空き家の活用方法について実例をもとに発信していますので、同じように悩まれている方の参考になれば嬉しいです。
お金をかけてリフォームした細い路地にある空き家
集合場所は大阪市此花区にある西九条駅
参加者は15名のやや多めの人数となりました。
空き家は駅から徒歩圏内に立地しているため皆で歩いて現場へ向かいます。
今回見学させていただいたのがこちらの空き家で、西九条駅から徒歩4分という便利な立地です。
この章では、大阪市で実際に空き家を再生し、民泊として運営している空き家再生事例をご紹介します。
外観からは分かりませんが、中はめっちゃキレイなんですよ!
では実際に室内を見ていきましょう。
築古の戸建てですが、玄関の天井をキレイな壁紙と、オシャレな照明に変えただけでも印象がガラリと変わります。
玄関が家全体の印象を決めるので特に力を入れるところです。
こちらは玄関すぐ横の和室のビフォーアフター画像
部屋の色合いはあまり変わりませんが、丸い照明と、壁に木製のハンガーフックが加わったことで、以前よりも明るく、柔らかい雰囲気に変わっていました。
元は汚れたタイル張りだった壁を、DIYでキッチンパネルに貼り替えることで、コストを抑えながら見た目もスッキリきれいに。
棚はダイノックシートを貼っただけとは思えないほど、印象が一新されていました。
階段下の壁は天井と同じ色にすることで明るくなり、ちょっとした工夫で他の家とも違う個性が出ていました。
浴室は汚れていた所をクリーニングし、点検口が壊れており直すのが大変だったみたいです。
そして、シャンプー、リンス、ボディーソープのボトルにはマグネットが仕掛けられており、浴室の壁に張る仕組みで、これなら掃除も簡単そうですね。
洗面脱衣室の壁も汚れていましたが、天井と壁に壁紙、床にはクッションフロアを敷いたことで新築のような部屋に生まれ変わりました。
僕自身はここまで本格的なリフォームは難しいですが、将来の民泊活用に向けて大いに参考になりました。
リビングとダイニングも見違えるようにキレイになり、特にこだわったのは植栽のある間接照明とおっしゃっていました。
意外にも一番大変だったのが、このテレビ台の組立てだったみたいです。
階段はキレイだったので手を加えなかったとおっしゃってました。
そして2階へ上がります。
2階は寝室となっており、布団が畳の上に敷かれているように見えますが実は違うんです。
スノコの上にマットレスが敷かれており通気性を確保しています。
反対側の部屋も同じ感じで、空をイメージした壁紙をチョイス。
元々の部屋は、よくある築古戸建てって感じでしたがキレイに生まれ変わりました。
2階のベランダはそのままで、スリッパがおいてあるだけですが、ベランダは宿泊者の評価に大きく影響しないようなのでほぼそのままです。
リフォームされた築古戸建の空き家の見学を終え、次の現場へ向かいます。
廃虚同然だった家を新築で民泊に
午後からは、民泊を経営している新山さんにセミナーをしてもらうために会場へ向かい、その後に現場へ向かう運びとなりました。
セミナー会場は、少し離れているので徒歩と電車で向かいます。
到着したのは「アットビジネスセンター心斎橋駅前」
セミナーでは、民泊を始めたきっかけやこれまでの苦労話も語っていただきました。
詳細は控えますが、新山さんの民泊事業は決して順風満帆ではなく、過去には500万円の借金を背負ったこともあったそうです。
そんな中でいい物件と巡り合えたのは、たくさん行動したからだとおっしゃっています。
何事においても活動量は大切なんだと気付かされた会でもあります。
セミナーが終わったら足早に現場へ向かいます。
ここは大阪市中央区の路地奥にある建物で、訳アリ物件を購入し新築され民泊されています。
新築という点で、僕が手がけている空き家の再生とは方向性が異なりますが、いざというときの選択肢としてとても参考になりました。
最後に家の前で皆さんで記念撮影をし無事にセミナーを終えることができました。
今回の見学を終えて
今回の見学会では「空き家で民泊するにはどうすればいいのか?」という問いに対して、多様な答えがあることを実感しました。
築古戸建てを丁寧に再生し民泊として運営する事例、新築による民泊展開、そしてその背景にある苦労や工夫。
どれも、実際に現場を見て話を聞かないと得られない貴重な学びでした。
僕自身は「空き家の再生」と「再生した空き家の大家さん」として活動しており、今回見学させてもらったような修繕をするのは難しいですが、今回の経験を通じて、民泊という新たな空き家活用の可能性を感じ、これからの再生活動にどう取り入れられるかを考えるきっかけになりました。