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「空き家の再生」と「再生した空き家の大家」をしているひぐちです。
放置された空き家にお困りの方から僕が物件を借りて修繕し、入居者に貸し出したうえで、オーナーさんには家賃をお支払いする、という活動をしています。
今回はご縁があり、東京都多摩市へ勉強に行ってきました。
見学させていただいたのは、僕と同じく空き家再生に取り組む方が、処分に困っていた所有者さんから、お金をいただいて引き取った土地です。
「売れない」「タダでももらってくれない」土地は、引き取った後どう活用されるのかを学んできました。
土地の処分に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
土地をお金をいただいて引き取った経緯
「タダでいいからもらってください」とお願いしても、誰ももらってくれない土地があるのをご存知でしょうか。
あるんです。
東京都に。
東京都多摩市。
住みやすいと評判の、素晴らしい街です。
そんな街の一角に、その土地はあります。
広さ、約590坪。
590坪ですよ。
家が何軒建つんだって話です。
……って思うじゃないですか。
斜面なんです。
山の。
斜面に家を建てようと思ったら、まず土地を平らにする造成工事が必要で、これがまあお金がかかる。
しかも、この土地は道路に接していません。
家を建てるには、建築基準法で「幅4m以上の道路に2m以上接していること」が決められています。
斜面で、道路もない。
お金をかけて平らにしても、そもそも家が建たない。
なので、売りに出しても買い手がつかない。
打つ手なし。
で、ここからが本題なんですが。
この土地、登記上は山林と原野です。
山林と原野なら税金も安いでしょ、と思いましたね?
僕も思いました。
違いました。
周りが住宅地なので「宅地介在山林」という扱いになり、宅地に近い評価で課税されていたんです。
その額、固定資産税と都市計画税を合わせて、毎年約21万円。
使えない斜面に、毎年21万円。
何も建っていない、家も建てられない、木と土しかない斜面に、毎年21万円です。
(3回言いました)
元の所有者さんは、この土地の活用方法が分からず困っておられました。
そして相続の話が出た時、子どもたちにこの負担を残したくないと考えたそうです。
そりゃそうです。
そこで名乗りを上げたのが、僕がいつもお世話になっている、空き家の再生をしている方です。
土地は持っているだけで税金などの維持費がかかります。
なので、その費用分として約100万円をいただいたうえで、引き取ることになりました。
約100万円。大きな金額です。
でも、税金の約5年分と考えると、子どもの代までずっと払い続けるよりはずっと軽い。
所有者さんは手放せる。
お子さんは負担を背負わずに済む。
そして引き取った方は、毎年21万円の税金がかかる斜面のオーナーになる。
……え、それ大丈夫?
ということで、実際に現地を見学させていただきました。
東京都多摩市和田の現地へ

集合場所は、殿田中央公園。
いつものように、ゆるい感じで集まって雑談を交わす一行。
全員そろったら、さっそく目的地に向かいます。
とは言っても、目的の場所は目と鼻の先。

ここが今回、お金をいただいて引き取った土地です。
正確には、この公園の前にある緑のフェンスを越えたところになります。

さらに近づいてみましたが、確かに雑木林で、道路にも面していません。
これは為す術がないですね。

土地の上空には送電線が通っていて、電力会社の地役権が設定されています。
本来なら「線下補償料(せんかほしょうりょう)」というお金がもらえるのですが、前のオーナーさんがすでに一括で受け取っていたため、引き取った方には1円も入らないとのこと!

次は上からも見てみたいということで、一行はGoogleマップを頼りに道なき道を進みます。

画像では伝わりにくいかもしれませんが、この坂がきついのなんの!

やっと平らなところに出たと思ったら、今度は人がほとんど通らないせいか、土がフカフカで不気味でした!



5分ほど歩いて、ようやく到着。
思った以上に草木が生い茂っていて、一同唖然。

土地のすぐ横で、お地蔵さんのような石像を3体発見!



調べてみると、お地蔵さんではなく「万蔵院台の庚申塔(まんぞういんだいのこうしんとう)」という石塔でした。
1710年に建てられたものを含む歴史ある石塔で、日野市の有形民俗文化財に指定されています!

せっかくここまで来たので、手を合わせておきました。
自分の土地のすぐ隣に文化財があったら、ちょっと緊張してしまいますね。

多摩市という都会にいるのに、木々が生い茂っていて神秘的。

日も暮れてきたので、現場を後にします。



最寄り駅は、京王電鉄京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」。

最後は駅の中にある「ビストロ 銀座フランス屋 聖蹟桜ヶ丘店」で夕食をとって解散。
お金をいただいて引き取った土地の活用方法
ここまで、引き取った土地がどんなものなのかを見てきました。
気になるのは、この土地をどう活用するのかという点です。
聞いてみると、土地のすぐ隣にお寺があるので、まずはそのお寺に買い取りの打診をするとのこと。
道路に接していない土地は、一般の人にはなかなか売れません。
ですが、隣の土地の持ち主にとっては、自分の敷地を広げられるチャンスでもあります。
つまり、売るなら「隣の人」が一番の候補になるんですね。
特にお寺は、都市化に伴って土地が減ることはあっても、増えることはそうそうありません。
隣の土地を手に入れられる機会は貴重なので、相談すれば話を聞いてくれるかもしれないそうです。
さっそくそのお寺に向かいましたが、あいにく住職さんが不在だったため、お寺の方に概要をお伝えして引き上げました。
この土地はお寺以外にも、住宅地やほかの土地と隣接しているので、日を改めて交渉してみるそうです。
誰も買わないと思われていた土地でも、隣の人には価値があるかもしれない。
土地の処分に悩んでいる方は、まずはお隣さんに声をかけてみるのも一つの方法です。
僕自身も、もしこのような機会があれば、誰かに任せるのではなく、自分の足を使って交渉してみようと思えた勉強会になりました。
東京都多摩市和田周辺で空き家を放置していてお困りの方へ
☆空き家のオーナーさんへ☆
「どう管理すればいいか分からない」
「遠方に住んでいて見に行けない」
「思い入れがあり、解体したくない」
「解体費が高くて困っている 」
「手放したくもない」
「修繕にお金をかけたくない」
「売却しようにも値段がつかない」
一人で悩まず、まずはご相談ください。
あなたの空き家の活用方法を、私ヒグチと一緒に見つけていきましょう。
\「この空き家、どうしよう…」と思ったら、"ちょっと相談"でも大丈夫です/
まずは「うちの空き家、見てもらえますか?」からでもお待ちしています。
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